花店インタビュー|ナチュラルなのに昭和な雰囲気が楽しめる花店|Ramb's ear
花もカフェも気軽に楽しめる Ramb’s ear[ラムズイヤー]
オーナーの三浦佐知子さんにお店の事についてお伺いしました。
花店スペースは和室で、昭和の家具が合う空間にリフォーム。お花を見ながらお茶が飲めるお店です。
完全未経験から、花屋を開業
お花屋さんの一般的なイメージは、どこかのお店で修行をしたり、「いつかは自分のお店を持つ!」と計画的に、開業するイメージだと思います。
でも、私の場合は違いました。
もともとカルチャースクールをやってはいましたが、お花屋を開業する計画は立てていませんでした。
アンティーク小物や雑貨なども好きだったのですが、たまたまカルチャースクールで縁のあった物件を見ていたら、
その場所で雑貨に囲まれたお花屋をやっているイメージがふっと湧いてきてしまったのです。
まさに、イメージが降りてきた感じです。
お花屋で働いたこともなければ、市場から仕入れた経験もありません。
でも、やると決めたからには、四苦八苦しながらもすべてゼロから学んでいきました。
人気のアレンジメント教室「ラムズガーデン倶楽部」
6名前後の人数で15クラスほど、ラムズガーデン倶楽部のメンバーになっていただいています。
アレンジメントは、身近な季節の花で行っています。
他のアレンジメント教室と異なるのは、レッスン内容や作る花材を、あらかじめ決めていないことです。
私が市場に行って、その時の実際にお花を見た感覚で、レッスン内容や花材を決めます。
自分がその時魅かれた花を、チョイスしているのです。
レッスン内容も、技術もですが、お花を触れる楽しさを大切にしています。
そして、その時過ごす皆さんとの時間を大事にしています。
スキルを上達させることだけではなく、一緒に過ごす時間を大事にしていて、
みんなで共有する時間を作り上げています。
いうなれば、お花好きが集まったサークルのような感覚です。
年に1回、観光バスを借りて、ツアーも行っています。
まさにサークルのオフ会のようなイメージです。
5回のレッスンで、辞めることが出来るラムズガーデン倶楽部ですが、
このサークルっぽい雰囲気を気にってもらって、ほとんどの方が継続してくださっています。
情熱も時間もお金も、すべてお店作りに
来て良かったと、心から思ってもらえるお店作りを心掛けています。
webで見聞きしていたよりも、ずっと良いお店と思ってもらえるように。
カフェも併設で始めたりと、順調に思われるかもしれないですが、
苦労も沢山ありました。
今では7人のスタッフがいますが、雇用を抱えるようになってから、本当の経営の大変さを痛感しています。
ブログは毎日更新
情報発信はとても大事にしています。
instagramは、私も発信しますが、スタッフみんなで投稿しています。
私が一番大事にしているのはブログです。
書くのに2時間くらいかかることもありますが、一番大事にしている取り組みです。
常連のお客さんが見てくれているからです。
仕入れたお花の事、レッスンの事、日常の出来事などを綴っています。
Ramb’s ear、オーナー三浦さんにQ&A
Q 1 花束の平均価格帯は?
A 3,000~5,000円台が多いですね。
Q 2 お客様からの反応がわかるものは?
A 店をはじめたときから続けているブログは、反応が大きいです。仕入れたばかりの新鮮な花を紹介するとオーダーや取り置きの予約が入ることが多いです。
Q 3 お客様を呼び込むポイントは?
A 元々、花が好きでしたが花屋には入りづらかったりすることもあり、自分の店では雑貨を置くことで入りやすい雰囲気を作ったり、雑貨と一緒に花を楽しむ提案をしています。
Q 4 レッスンの様子は?
A 花店の奥にはレッスンスペースを設けています。定期レッスンは現在キャンセル待ちです
が、1Dayレッスンは毎月開催しています。キッズレッスンも行っています。
Q 5 内装のこだわりは?
A リフォームを手がけた友人と好きなものが同じで、店で使う建具を一緒に探しました。集めたものが古い和の建具、家具が多く、花屋スペースは昭和な雰囲気で幅広い世代が楽しめる空間になりました。カフェスペースはフレンチカントリーな雰囲気にしています。
Q 6 春のブーケのイチオシ花材は?
A ラナンキュラス‘ アベロン’です。優しい色合いのアンティークカラーでおすすめです。市場で見つければ、必ず仕入れます。
A チューリップ‘モナムール’。花自体が大きくなく、フリンジが効いた黄色にグリーンがかった花弁がかわいいです。
5,000円の花束
パンジー、ミモザ、ラナンキュラスの黄色とグリーンで春を演出しています。パープルなどの補色を入れてビタミンカラーを引き立たせるのがポイントです。(価格は取材時です。季節によって異なります。)Flower&Green
:ラナンキュラス(モロッコ、シャウエン、ジロンド)、チューリップ‘モナムール’、パンジー‘カルメン’、スイートピー‘ミヤビ’、セダム、ヒヤシンス、ミモザ アカシア、ミモザ・フロリバンダ、ローズゼラニウム
7,000円の花束
ダリア‘黒蝶’やパープル系の花を入れて大人っぽいブーケに仕上げています。アルストロメリア‘スコーピオン’は色合い、細長いフォルムがお気に入りです。(価格は取材時です。季節によって異なります。)Flower&Green
:ダリア‘黒蝶’、トルコギキョウ‘レイナラベンダー’、スイートピー‘グレース’、コデマリ、アルストロメリア‘スコーピオン’、バラ‘リトルシルバー’、ユーカリ・ニコリー、セイヨウイワナンテン‘ワルテリレインボー’、レモンリーフ、ブルニア‘アルビフローラ’、アスパラガス‘ペラ’
DATA
オープン日2014年の3月に現在の場所で移転オープン。
メイン顧客層
30~60代女性。カフェ利用は10代から。
オーナー経歴
埼玉県出身。花を習いはじめたことをきっかけに自宅でレッスンをスタート。2007年に店舗を構えた。
どうしてこの場所に?
自宅や以前の店舗から離れていないエリアで駅近の場所を探した。結果、エリアは少し離れたが、駅から徒歩3分ほどの現在の場所に。
いつから花とカフェを一緒にはじめた?
最初は花店に雑貨を置いて営業していたが、2015年から新たにスペースを借りて花を見ながらくつろげるカフェを併設。
教えてくれたフローリスト
三浦 佐知子 Sachiko Miura
Ramb's ear[ラムズイヤー]
埼玉県富士見市鶴馬3468
rambsear.com
Instagram:@rambsear_flower
BLOG:rambsear.exblog.jp
撮影/西田香織
こちらの記事もおすすめ
>> 雑貨感覚で花が買えるフラワーショップ [ 東京 ]>> ビビッドカラーでインパクトのある花を買いに行こう [東京]
>> たくさんの発見が詰まった懐かしいおもちゃ箱のようなお花屋さん [東京]
>> お花屋さんインタビュー|お店づくり・商品づくりのこだわりを聞いてきた
>> お花屋さんインタビュー|事業展開を聞いてきた
この記事のショップ
花もカフェも気軽に楽しめるRamb’s ear[ラムズイヤー]
Ramb's earは、東武東上線 鶴瀬駅西口から徒歩3分です。
電話番号 | 049-293-6424 |
---|---|
URL | https://rambsear.com/ |
- すてき 0
- クリップ
この記事のライター
植物生活編集部
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。