藤原 正昭 藤原 正昭 79ヶ月前

日々自然観察4


こんにちは。clap,clap,claps藤原です。
今回は畑に植わっている植物「ヨウシュヤマゴボウ」を藤原が観察してみました。
初夏に畑で主張が強かったダリア、エキナセア、バラなどは夏になると一休みをします。
そんな暑い夏に、畑の中で主張の強い植物の1つ「ヨウシュヤマゴボウ」。
原産地は北アメリカ。日本へは明治時代のはじめに渡来したといわれています。
現在では野生化して日本各地に分布しており、道ばたや空き地などでよく見かけられます。
多年草で、高さは1~2mぐらいの高さになります。零れ種で増え、発芽率もいいです。
ほったらかしにすると結構増えます。茎は紅紫色をしています。
葉は楕円形で、互い違いに生える。緑色で葉の先は鈍く尖り、秋口から赤く紅葉します。
両面とも毛などは生えていなく、ツルツルしています。
花は茎先に白い小さな花をつけ、花径は5ミリくらいで淡い紅色を帯びるものもあります。
花被片は5枚で、時間が経つにつれフサ状になり実になります。

実は緑色から赤紫に変色します。よく鳥が実を食べているのを見かけます。
実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、紫黒色に熟します。
フサは葡萄のようになり実をつけ、実を潰すと赤紫の汁が出て、昔はこれを赤インクにしたそうです。
別名をインクベリーともいいます。
根はもの凄く硬い。牛蒡(ゴボウ)のように真っ直ぐ下に伸びている事から、山牛蒡(ヤマゴボウ)といい、
西洋のものなので洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)と名づけられたそうです。
そんなヨウシュヤマゴボウは毒草なのです。根、葉茎、種、実全てに毒があるそうです。
口にすると腹痛・ 嘔吐・下痢を起こし、ついで延髄に作用し、けいれんを起こして死亡することも、、、。
皮膚に対しても刺激作用が強いそうです。
そんな危険な植物ですが、アメリカ南部のアフリカ系アメリカ人の伝統料理ソウルフードに、
ヨウシュヤマゴボウの茎と葉が使われていたそうです。ただし、毒草ですから3回湯でこぼしてから使うそうです。
しかし見ているととても美味しいそうなんです。黒紫色の実をパンとかに塗ったらおいしそうです。
なので一粒食べてみました。絶対に皆様は食べちゃダメです!
ほんのり甘いが青臭い。じょじょにエグ味を感じ後を引きました。
間違いなく美味くない。パンどころではないです。ブルーベリーみたいなのをきたいしてました、、、。
実の中には大量に小粒の種がはいっていました。ボリボリと噛み砕ける硬さではあります。
2つ目は食べたくないですね。皆様は絶対に食べないでくださいね!!
写真は花から実になったばかりのときと、黒紫の実を絞った汁になります。汁は染料として使うことができます。



最後に「ヨウシュヤマゴボウ」を使って作品をつくりました。
「ヨウシュヤマゴボウのネックレス」になります。緑色のときの実をドライにして作りました。

「ヨウシュヤマゴボウ」いろいろな特徴があります。普段はその辺りに生えていますが、私にはとても魅力がある植物です。
皆さんも外で見かけたら、目をとめて何か思い出して頂けたらと嬉しいです。
次回はclap,clap,clapsのメンバーが夏休みから戻ってくると思います。お楽しみに。
書いた人
藤原正昭
東京農業大学国際情報学部国際開発学科卒業後、株式会社フラワーオークションジャパン(大田市場内にある花市場)勤務を経て、ドイツへ留学、花店ブルーメンエルスドルファー勤務。イタリア、フランス、オランダ、ノルウェーで研修。帰国後、長崎県諫早市の大谷園芸勤務。現在、所沢にて畑を耕し、東京都内を中心に活動中。
@clap_clap_claps
http://clap-clap-claps.fool.jp

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この記事のライター

藤原 正昭
藤原 正昭

東京農業大学国際情報学部国際開発学科卒業後、株式会社フラワーオークションジャパン(大田市場内にある花市場)勤務を経て、ドイツへ留学、花店ブルーメンエルスドルファー勤務。イタリア、フランス、オランダ、ノルウェーで研修。帰国後、長崎県諫早市の大谷園芸勤務。現在、所沢にて畑を耕し、東京都内を中心に活動中。

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