マチナカ*花さんぽ [3]
花やみどりをクローズアップしてみれば、
街がもっとステキに見えてくる。
もっと楽しく見えてくる。
今日もてくてく、マチナカを花さんぽ。
マチナカ*花さんぽ [1]はこちら!
マチナカ*花さんぽ [2]はこちら!

花さんぽガイド
三浦香澄さん
プロフィール*NPO法人Green Works副代表 グリーンアドバイザー園芸ソムリエ
街中の緑と花を育てるさまざまな活動に携わっている。

ドドーン!
ちょっと怖かったですね、ハナからすみません!
でもよく見てみて。
これこそ世界一有名なクモ、その名も「ママン」。
六本木ヒルズの表玄関、66プラザでひときわ目を引く
巨大オブジェのあの方です。
というわけで、忙しい師走の合間をぬって
やってきましたのは六本木ヒルズ。
いつでも最新! 最先端! のイメージがある六本木ヒルズですが、
実は開業したのは2003年。
すでに15年近い時間が経っていたのですね。
開業当時から気になっていた
ヒルズ周辺の樹木や花たち。
すでにいい感じになじんでいるんじゃないかなと、
花さんぽのエキスパート、三浦香澄さんにガイドしていただきます。
では、香澄さん、今回もよろしくお願いします!

△ 66プラザを彩る花壇。真っ赤な球根ベゴニア・フォーチュンとシルバーレース、白のパンジーとキンギョソウ、ジャノヒゲ ‘玉竜’ の縁取りのクリスマスカラー。ここの植栽は12/25(月)まで。翌日から少々リニューアル予定。この変わり身の早さもヒルズならでは。お楽しみに!
66プラザの片隅のちょっと小高いコーナー。
まずは香澄さん、そちらへ進んでいきます。

△ 目印は8mにもなる「薔薇」は、六本木ヒルズの愛と美のシンボル。
「ここはね、小さなバラ園なのよ。
今の時期はさすがにバラは咲き残りだけれども、
植栽もなかなかよ。
じっくり見てみましょう」(香澄さん)。
それにしても、六本木ヒルズにバラ園があるなんて、
みなさんご存じでしたか?

△ バラは冬枯れの時期だけれども、コニファー類やローズマリーなどのハーブ、造形的なニューサイランが骨格をしっかりつくっていました。
「さすが、お手入れだってバッチリよ!」と香澄さん。
ん!?
お手入れの具合って、どうやって見極めるの?
「クリスマスローズの古葉がちゃんとカットしてあるでしょ。
これから下から新芽が出てくる時期だからね。
先を見込んだ手入れがしてあると、感心するわね」(香澄さん)。
なるほど、そうやってチェックするんですね。
それにこの木肌はサルスベリ。
夏にバラの花が減っても、
ここはサルスベリが咲き誇るんだろうなと想像できます。
目線を上げれば、すでにミモザアカシアの蕾がたわわ。
クリスマスローズにミモザアカシアが
この小さなガーデンの早春を彩るのかと思うと、
もはや、春が待ち遠しくなります。



△ ヒルサイド2階通路の植栽。「サワラ‘フィリフェラオーレア’にヒペリカムかしら。この木はキンモクセイね。こんなさりげない一角でも季節ごとの花がちゃんと見られるわね」(香澄さん)。

△ そして振り返れば、サザンカ。「今はサザンカがあちこちできれいね。この株はちょとイルミネーション機材がぐるぐるだけど」。せっかくだから、夜も見てみたいですね。
うろうろ楽しい六本木ヒルズのラビリンス。
建物の壁と壁の間から明るい戸外の光が見えたので、
出来心のようにちょっとのぞいてみたら、
これ!

△ おぉぉ〜! あれが噂の毛利庭園! 芝生の緑も美しい〜♪ 六本木お勤めの方はうらやましいな。こんなに緑が美しい光景が身近だなんて。

△ 庭園を目指して下りていくと、建物に沿って豊かな植栽。シャリンバイとヒイラギナンテンの緑、アジサイやユキヤナギの黄葉、何て大人びて美しい色彩。

△ ミツマタの蕾が、すでに縮こまった姿にできていました。

△ シャリンバイのブルーの果実は、冬の宝物のよう。

△ 「見て見て! この造形的なニシキギの枝! これがあるから、この植栽が印象的に見えるのよね」と香澄さん。愛おしそうに枝に手を添えます。

△ 毛利庭園のスナップスポットには、カメラメーカーとのコラボレーションサインが。幸せそうな風景に、私たちも思わず笑顔になるのでした。

△「ここはもともと大名庭園。石も立派なものが多いから楽しいわ」と香澄さん。インスタ映えする石(!)をさっそく撮っていました。

△ 紅葉にはちょっと遅いけれど、六本木のまんなかでこんな景色に会えるとは思いませんでした!

△ 「まぁ! センリョウだわ!」。ヒイラギナンテン、まっ赤なドウダンツツジの合間に、色づくセンリョウの果実を発見。里山ハイキングにしてはおしゃれすぎるマダムの謎シーン、実は六本木ですからね!

△ カキノキにはムクドリがいっぱい。どこから来るのでしょう。この子たちもヒルズ住みかな!

△ ヒイラギナンテン、ツワブキなどを手前に、毛利庭園から望む建物群。植物とガラス、石、金属など、さまざまな材質と形状がうわっと押し寄せてくるよう。
さて、里山ハイキング、じゃなくて、
意外にもアップダウンが多い都会の庭園をぐるりとめぐったら
ちょっとひと休みいたしましょう。
さすが6ヒル。カフェがすぐそこに! と思いきや、
なんと無料の休憩スペースですって! 奥様、これは事件です♪

△ 六本木ヒルズ内には、こうした無料の休憩スペースがいっぱい。どこもカフェスタイルで、このリッチな景色を眺めながらまったりできるなんて!
→→→ 続きは マチナカ*花さんぽ[4]へ!
text & photo ウチダトモコ
街がもっとステキに見えてくる。
もっと楽しく見えてくる。
今日もてくてく、マチナカを花さんぽ。
マチナカ*花さんぽ [1]はこちら!
マチナカ*花さんぽ [2]はこちら!
花さんぽガイド
三浦香澄さん
プロフィール*NPO法人Green Works副代表 グリーンアドバイザー園芸ソムリエ
街中の緑と花を育てるさまざまな活動に携わっている。
六本木ヒルズ を花さんぽ 2
ドドーン!
ちょっと怖かったですね、ハナからすみません!
でもよく見てみて。
これこそ世界一有名なクモ、その名も「ママン」。
六本木ヒルズの表玄関、66プラザでひときわ目を引く
巨大オブジェのあの方です。
というわけで、忙しい師走の合間をぬって
やってきましたのは六本木ヒルズ。
いつでも最新! 最先端! のイメージがある六本木ヒルズですが、
実は開業したのは2003年。
すでに15年近い時間が経っていたのですね。
開業当時から気になっていた
ヒルズ周辺の樹木や花たち。
すでにいい感じになじんでいるんじゃないかなと、
花さんぽのエキスパート、三浦香澄さんにガイドしていただきます。
では、香澄さん、今回もよろしくお願いします!
本日のコース
六本木ヒルズ・ママン → 66プラザ → ローズガーデン → 毛利庭園 → レジデンス棟ガーデン → けやき坂 →グランド ハイアット東京 → さくら坂 → 大屋根プラザ → 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー△ 66プラザを彩る花壇。真っ赤な球根ベゴニア・フォーチュンとシルバーレース、白のパンジーとキンギョソウ、ジャノヒゲ ‘玉竜’ の縁取りのクリスマスカラー。ここの植栽は12/25(月)まで。翌日から少々リニューアル予定。この変わり身の早さもヒルズならでは。お楽しみに!
ラビリンスな六本木ヒルズに点在する緑地
66プラザの片隅のちょっと小高いコーナー。まずは香澄さん、そちらへ進んでいきます。
△ 目印は8mにもなる「薔薇」は、六本木ヒルズの愛と美のシンボル。
「ここはね、小さなバラ園なのよ。
今の時期はさすがにバラは咲き残りだけれども、
植栽もなかなかよ。
じっくり見てみましょう」(香澄さん)。
それにしても、六本木ヒルズにバラ園があるなんて、
みなさんご存じでしたか?
△ バラは冬枯れの時期だけれども、コニファー類やローズマリーなどのハーブ、造形的なニューサイランが骨格をしっかりつくっていました。
「さすが、お手入れだってバッチリよ!」と香澄さん。
ん!?
お手入れの具合って、どうやって見極めるの?
「クリスマスローズの古葉がちゃんとカットしてあるでしょ。
これから下から新芽が出てくる時期だからね。
先を見込んだ手入れがしてあると、感心するわね」(香澄さん)。
なるほど、そうやってチェックするんですね。
それにこの木肌はサルスベリ。
夏にバラの花が減っても、
ここはサルスベリが咲き誇るんだろうなと想像できます。
目線を上げれば、すでにミモザアカシアの蕾がたわわ。
クリスマスローズにミモザアカシアが
この小さなガーデンの早春を彩るのかと思うと、
もはや、春が待ち遠しくなります。
△ ヒルサイド2階通路の植栽。「サワラ‘フィリフェラオーレア’にヒペリカムかしら。この木はキンモクセイね。こんなさりげない一角でも季節ごとの花がちゃんと見られるわね」(香澄さん)。
△ そして振り返れば、サザンカ。「今はサザンカがあちこちできれいね。この株はちょとイルミネーション機材がぐるぐるだけど」。せっかくだから、夜も見てみたいですね。
この地の歴史を残す庭園へ
うろうろ楽しい六本木ヒルズのラビリンス。建物の壁と壁の間から明るい戸外の光が見えたので、
出来心のようにちょっとのぞいてみたら、
これ!
△ おぉぉ〜! あれが噂の毛利庭園! 芝生の緑も美しい〜♪ 六本木お勤めの方はうらやましいな。こんなに緑が美しい光景が身近だなんて。
△ 庭園を目指して下りていくと、建物に沿って豊かな植栽。シャリンバイとヒイラギナンテンの緑、アジサイやユキヤナギの黄葉、何て大人びて美しい色彩。
△ ミツマタの蕾が、すでに縮こまった姿にできていました。
△ シャリンバイのブルーの果実は、冬の宝物のよう。
△ 「見て見て! この造形的なニシキギの枝! これがあるから、この植栽が印象的に見えるのよね」と香澄さん。愛おしそうに枝に手を添えます。
△ 毛利庭園のスナップスポットには、カメラメーカーとのコラボレーションサインが。幸せそうな風景に、私たちも思わず笑顔になるのでした。
△「ここはもともと大名庭園。石も立派なものが多いから楽しいわ」と香澄さん。インスタ映えする石(!)をさっそく撮っていました。
△ 紅葉にはちょっと遅いけれど、六本木のまんなかでこんな景色に会えるとは思いませんでした!
△ 「まぁ! センリョウだわ!」。ヒイラギナンテン、まっ赤なドウダンツツジの合間に、色づくセンリョウの果実を発見。里山ハイキングにしてはおしゃれすぎるマダムの謎シーン、実は六本木ですからね!
△ カキノキにはムクドリがいっぱい。どこから来るのでしょう。この子たちもヒルズ住みかな!
△ ヒイラギナンテン、ツワブキなどを手前に、毛利庭園から望む建物群。植物とガラス、石、金属など、さまざまな材質と形状がうわっと押し寄せてくるよう。
さて、里山ハイキング、じゃなくて、
意外にもアップダウンが多い都会の庭園をぐるりとめぐったら
ちょっとひと休みいたしましょう。
さすが6ヒル。カフェがすぐそこに! と思いきや、
なんと無料の休憩スペースですって! 奥様、これは事件です♪
△ 六本木ヒルズ内には、こうした無料の休憩スペースがいっぱい。どこもカフェスタイルで、このリッチな景色を眺めながらまったりできるなんて!
→→→ 続きは マチナカ*花さんぽ[4]へ!
text & photo ウチダトモコ
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この記事のライター
植物生活編集部
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。