植物生活編集部 植物生活編集部 74ヶ月前

【美術】東アジアの花と生き物 [奈良]

東洋美術の世界をのぞいてみると、
古くから、花々や生きものたちが豊富に描かれ、
また、モチーフにも
たくさん利用されてきたことを知ることができます。

奈良市にある大和文華館にて、
同館の所蔵品を中心とした
東アジアの花鳥画や動物画など、
約40点が公開される展覧会をご紹介しましょう。
 


必見はこれ!

「麝香(じゃこう)猫図」


△ 中国皇帝、宣宗(せんそう)皇帝 が描いた猫は、近年再発見され、約80年ぶりの公開に至りました。

 

重要文化財「萱草遊狗(かんぞうゆうく)図・蜀葵遊猫(しょっきゆうびょう)図」



△  2016年度の修理を終えて、いよいよ初公開。中国・南宋時代(12世紀)、伝毛益 筆
ころころと戯れる子犬の子猫を見守る、母犬、母猫。合わせて描かれた萱草、立葵といった植物の表現に注目。


ほか、日本絵画史上最大の画派、狩野派や、江戸時代中期に活躍した「奇想の画家」こと伊藤若冲も学んだといわれる、 
伝李迪(りてき)筆「狗(いぬ)図」対幅 も今回初公開されます。


また、絵画修復の専門家による特別講演や、
公開絵画の読み解き方講座など、
今回ならではの貴重なイベントも企画されています。

植物好きならなおのこと、
モフモフな犬や猫をはじめとする動物たちが
東アジアの長い歴史のなかで
愛され描かれてきた証を、たっぷり鑑賞できる機会です。
 



=== イベント情報 ===

「特別企画展 生命の彩(いろどり) ―花と生きものの美術―」

公益財団法人 大和文華館
奈良県奈良市学園南1-11-6 [地図]
期間 2018年2/23(金)〜 4/8(日)10:00 〜 17:00(入館は16時まで)
休館日 毎週月曜日、年末年始および展示替期間。(ただし月曜日が祝日となる場合は開館、次の平日に休館)
入館料 一般620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
お問い合わせ TEL 0742-45-0544
 


本企画展会期中のイベント

1.特別講演「絵画の修理―重要文化財『蜀葵遊猫図・萱草遊狗図』を中心に―」
   日時・場所  3/11(日) 14:00〜 講堂にて
   講師  岡墨光堂 代表取締役 岡岩太郎(泰央)氏

2.日曜美術講座「視線の先には何がある?―東アジアの猫図と犬図を読み解く―」
   日時・場所  4/1(日) 14:00〜 講堂にて
   講師 大和文華館 学芸員 都甲さやか氏

3.講座 美術の窓「浮世絵の花鳥動物」
   日時・場所 3/25(日) 14:00〜 講堂にて
   講師 大和文華館 館長 浅野秀剛氏

4.列品解説
   日時・場所 毎週土曜日 14:00〜 展示場にて
   解説 大和文華館 学芸部



text ウチダトモコ  写真提供:公益財団法人 大和文華館


 
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