ウチダ トモコ ウチダ トモコ 44ヶ月前

私的花帖[1]

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思いついたときに綴る、
ウチダトモコの個人的な花のメモ。
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シクラメン‘オリガミ’。



ガーデンシクラメンタイプだから、ミニサイズ。
そして、花もとってもとってもちっちゃい!

くしゅくしゅっと縮れた花は
好みの分かれるところかもしれませんが、
私にはちっちゃな折り鶴が飛ぶ姿に見えて、
まさに一目惚れした品種でした。

「折り紙」なんて和風な名前だから、
日本作出の品種かと思いきや、
なんとフランス生まれ。
それもシクラメンの老舗メーカー、
モレル社 の作出ですから、
正真正銘の「名家の子女」というわけ。

花形の特異さだけでなく、
マゼンダ色と白のはっきりとしたストライプも潔く。
不思議な透明感と躍動感にあふれています。

こんな花、どうやって生まれたのだろうと
気になって調べたら、
‘オリガミ’は、ビクトリア系品種の奇形花として生まれたのでした。

ビクトリア系とは、
花弁の先に細かなフリルと覆輪が入る品種群。
その花容は高貴な王冠のよう。
20世紀の初めには出現していた伝統的な花形で、
現在でもシクラメンの代表的な花形のひとつとなっています。


△ これがビクトリア系。誰もが1回は見たことがあると思います。


そのポピュラーな花形、ビクトリア系の
花弁自体がぎゅっと縮こまった形状に
新規性を見出したモレル社。
品種として確立するよう固定化を進め、
世に出回ったのが、この‘オリガミ’です。

なお、*F1 品種ではありますが、
多少の花色、花形の差異があるようです。

*F1 とは…  違った形質をもつ同じ種類の親同士を交配してできた、
 1代目のこと。2代目はF2と表す。


さて、ビクトリア系そのものの品種は、
基本の栽培メソッドに沿って育てないと、
ふつうの丸弁に戻ってしまうことがあります。
そういう拙宅のビクトリア系も
昨年、まんまと丸弁咲きに戻っていたのでした。

だからビクトリア系が変異して生まれた ‘オリガミ’も、
放ったらかしにしたら、
ビクトリア型に戻るのかしら?

…なんて素人のイタズラ心で
ちょっと放置プレイしてみたところ、
株はちょっと貧弱になってしまったけれど、
購入時とほぼ同じ、‘オリガミ’が咲きました。
固定化、なるほどしっかりと強固である(ノ∀`)

さぁ、イタズラ心はもうおしまいにして、
今春は、しっかり管理を約束するのでした、
‘オリガミ’と。





 
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この記事のライター

ウチダ トモコ
ウチダ トモコ

園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

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