ローラン流 季節の花あそび vol.14 ジャーマンアイリスとタケのアレンジメント
人気フランス人フラワーデザイナー、ローラン・ボーニッシュさんによる、旬の花や植物素材を使ったブーケとアレンジメントの提案。
洗練された花合わせ、色使いのアイデアをお伝えします。
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vol.14 ジャーマンアイリスとタケのアレンジメント
今回は、アヤメ科の花の中でもひときわ華やかなジャーマンアイリスが主役のアレンジメントを紹介します。
レインボーフラワーの名でも知られるジャーマンアイリス。花色は艶やかで、紫や青、白のほか、赤やオレンジ、ピンク、黄色など、種類もとても豊富です。
また一つの花の中でも上下の花弁の色が違ったり、フリル状とフリンジが入ったものが混ざっているなど、実に個性的。
その花姿はうっとりするほど美しく、ながめていて飽きません。
まっすぐ、スラッと伸びた茎にいくつもの花が順番に咲くジャーマンアイリスですが、一輪の花の日持ちは1日程度。このはかなさも魅力の一つでしょう。
紫色のものと、紫と黄色、白の複色をセレクト。
副花材として合わせたのは、タケと、ハナショウブ。
タケは落ち着いた緑色とマットな質感、シャープな形がジャーマンアイリスを引き立て、アレンジメントに奥行きをもたらすと考え、選びました。
同じアヤメ科のハナショウブは、葉がジャーマンアイリスに比べて細く長く、しなやか。
ジャーマンアイリスの葉に見立てて使用しています。
花器は、黒や茶色など、さまざまな色が混ざったニュアンスのある鉄製のものを選び、ラフでモダンな印象に。
足元にアクセントとしてクリスマスローズを入れ、パンパスグラスで曲線の動きを加えました。
華やかでありながら、どこか潔さを感じさせるジャーマンアイリスの魅力を引き出したアレンジメントです。
flower&green
ジャーマンアイリス、タケ、ハナショウブ、クリスマスローズ、パンパスグラス、ベニスモモ
撮影/山家 学 取材/植物生活編集部
自身初の作品集『Jeux de fleurs』をごらんください。
リニューアル入荷!残りわずか
ローラン・ボーニッシュ
オリジナル花器
ローラン・ボーニッシュ「ワイヤー装飾置き型花器」約20.5×39.5×19.8cm(縦×横×奥行き)の木のベースにワイヤーが組み込まれ、ガラスの小瓶がセットできる置き型花器です。フレンチスタイルの日常を演出できます。
※ 写真はイメージです。 すべてローラン・ボーニッシュさんによるハンドメイドのため、ワイヤーなど写真のものとは若干違いがございます。 実際の商品と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※花はつきません。
ワイヤーは、水に濡れたり、時間経過で錆びます。
ローラン・ボーニッシュさんは、ブロカント風の雰囲気を演出するため、あえてその「サビ」を出すように制作しています。
そのため、出荷時にサビ止め等は塗っていません。
サビを出したくない方は、あらかじめ使用前に市販のサビ止め等でワイヤーを塗ってからご使用ください。
錆はそのままにすると風合いはありますが、触ると衣服等に付着することがあるのでご注意ください。
数に限りがございますので、お求めの方はお早めにどうぞ。
プロフィール
Laurent Borniche(ローラン・ボーニッシュ)
フラワーデザイナー、Laurent.B Bouquetier 代表。
フランス・パリ郊外、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市の花店の4代目。エコール・デ・フルーリスト・ドゥ・パリ卒業後、パリの老舗花店等で研鑽を積み、母校派遣講師として1998年に来日。2014年、東京・田園調布にデザインアトリエ「Laurent.B Bouquetier( ローラン・べー・ブーケティエ)」を設立。著書に『ローラン・ボーニッシュのブーケレッスン new edition』『ローラン・ボーニッシュのフレンチスタイルの花贈り』『Jeux de fleurs』(以上誠文堂新光社刊)がある。
https://www.laurentb-bouquetier.com/
(c)Kenji Kusakabe
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この記事のライター
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。