植物生活編集部 植物生活編集部 15ヶ月前

私たちが知っている「フラワーアーティスト」とは、いつ生まれたのか|植物生活トークライブ|園芸探偵のフラワーデザインヒストリー

フローリストオンラインサロンでは、フラワーデザインヒストリーを連続講義として開催します。

日本のフラワーデザインの歴史をまとめた研究は意外と少なく、私たちが記憶にすぐ呼び出せるアーティストとしては中川幸夫さんをはじめ、昭和・平成に活躍したアーティストくらいまでではないでしょうか。

それ以前、戦時中は花の扱いはどうだったか、江戸から変化が起きた明治大正はどのような形だったのか。
誰がフラワーデザインを担っていたのか。
このことについては、「いけばな」だったのではないか、という想像しかできません。

そこで、江戸時代以降、フラワーデザインとはどのような社会背景のうえになりたち、どのようなニーズに応え、必要とされてきたのか。
そこで活躍したデザイナー・アーティストがどのようなイノベーションを起こし、役割を果たしたのか、そういった文脈を古書を中心に研究している園芸探偵こと松山誠さんに伺いたいと思います。




この歴史を知ることは、今現在フローリスト、フラワーデザイナー、フラワーアーティストとして活動されている人たちにとって、歴史のどの流れの文脈上に立っていて、どういう社会的意義を担っているかの参考になるのではないでしょうか。
 

160年間に起こった革新的変化を30年ごとに区切って考える


まずは、対象を今から160年前までとします。
社会的な変化が起こった30年ごとに期を分け、それぞれの時代のエポックメーキングの事柄や、象徴的なトピックを掘り下げます。



私たちにとって想像しやすいのは「4」のフラワーデザインの発展・拡大期以降のフラワーシーンではないでしょうか。

それ以前、導入期、戦争の時代、大正明治はどんな様子だったのか、資料とともに学んでみませんか?
 

知られざる花卉園芸装飾の立役者たち


明治44(1911)年 に『花卉応用装飾法』を刊行する前田曙山


日本の農園芸書の雑誌の先駆けを作る「実際園芸(大正15年(1926年)創刊)」「農耕と園芸」を編纂した石井勇義


戦後のデザイナーにとって貴重なバイブルとなる「花卉装飾法(昭和6(1931)年)」を石井とともに出版する恩地剛


明治末期に渡米し在米20年、シカゴ、サンフランシスコ等で花の仕事を経験した後に昭和の初めに帰国、玉川温室村の生産者らが出資する新宿の「みどりやフローリスト」の経営を任された吉田鉄次郎(※鐵次郎)


池上順一(米国、西海岸で花店経営後、帰国、園芸学校で指導する)


戦間期の平和な大正時代、海外からのさまざまな園芸植物の導入はひととおり終わっていた。花の生産量も増え、いろいろなところで利用されるようになっていた
昭和10年に銀座(現在も残る旧電通ビル1階)で「婦人公論花の店」を開く永島四郎は、大正10年に渡米し花の仕事を学んでいた



恵泉女学園短期大学園芸生活科で教える宇佐節子(写真上)と山口美智子(写真下・ビル・ヒクソン氏と)

戦後しばらくの間、フラワーデザインを学べる学校は東京の恵泉女学園しかないという状況だった。
戦前にアメリカの女子園芸学校で学んだ山口美智子や戦後すぐに渡米し学んだ同校の宇佐節子らが教えた。
恵泉女学園はショップも経営し、フローラルフォームを広める役割を担った。


1954年の青山市場でのホーテンス・ディーンのデモは日本で初めてフローラルフォームを使った実演として知られる



園芸探偵が追いかける!調べ尽くすケースはこちら


CASE江戸時代:開港地の外国人居留地から花卉装飾が広まった?

CASE明治・大正時代:明治に海外で学んで帰国したデコレーターの活躍があった?

CASE戦後:進駐軍の需要に応えるために花の技術を習得する必要があった?

CASE現代:「ボタニカル」な特性を強調する生き方や「生き物」としての植物が美しく咲いて枯れるまでの総てを大切にする考え方や生き方が考えられている?花を使って社会の問題を解決しようとする動きが起こっている?
 

園芸探偵のヒストリートークショー

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