植物生活編集部 植物生活編集部 2022/06/26

ローラン流 季節の花あそび vol.38 Paysage du jardin où fleurissent les iris|ジャーマンアイリスの咲く箱庭アレンジメント

人気フランス人フラワーデザイナー、ローラン・ボーニッシュさんによる、旬の花や植物素材を使ったブーケとアレンジメントの提案。
洗練された花合わせ、色使いのアイデアをお伝えします。


これまでの連載はこちら



 

vol.38 Paysage du jardin où fleurissent les iris
ジャーマンアイリスの咲く箱庭アレンジメント



 

ジャーマンアイリスは、昔からフランスで広く愛されている花の一つです。
5~6月にかけて花を咲かせ、庭や畑の中で草花に混じりスッと伸びている風景は、フランスの風物詩です。

ロワール地方の両親の田舎の家の庭でも、季節になると毎年姿を見せる花。
今回は、そんなジャーマンアイリスが咲く自然な風景を切り取り、箱に詰めこんだようなアレンジメントです。


ジャーマンアイリスは、青から赤紫色のものをセレクト。
この色に合わせ、同じ季節に庭に育つような草花系の材料を集めました。

釣鐘形のカンパニュラやホタルブクロ、ジキタリスや、レースのように繊細に揺れるオルレアなど、花の咲き方や形に変化を持たせることで自然なイメージが作り出せます。

グリーンも、葉が大きくボリュームのあるナズナ・グリーンハートやグラミネなどで、バリエーションをつけました。





花器は、配送用に使われていた木製のボックスをセレクト。
庭や畑にある木のフェンスをイメージしています。

ジャーマンアイリスの植物としての美しさを見せるためには、長さを生かすことが重要です。
木枠の底にフローラルフォームをセットしたら、手前に3カ所、後ろに3カ所、空間を空けてグルーピングで配置。
外から見えるフォームの縁の部分はヤマゴケでカバーをし、アイリスの間にほかの花材を背の高いものから挿していきます。

このとき、奥から手前に向かって低くなるようにし、アイリスの花を目立たせましょう。


小花は、ところどころ木枠の間から飛び出すように配置すると動きが出て、さらに自然な表情が加わります。




まっすぐ伸びた茎にいくつもの花が順番に咲くジャーマンアイリス。

1輪の花の日持ちは1日程度ですが、次々と花が咲くため長く楽しめるところも魅力です。
 




flower&green
ジャーマンアイリス、カンパニュラ、クリスマスローズ、オダマキ、ジキタリス、フロミス・チューベローサ、ホタルブクロ、アガパンサス、オルレア、ボリジ、ナズナ・グリーンハート、ゼラニウム、グラミネ、ヤマゴケ

撮影/山家 学 取材/植物生活編集部


ローラン・ボーニッシュさんの世界観を存分に堪能したい!


作品集『Jeux de fleurs』を、ご覧ください。





プロフィール
Laurent Borniche(ローラン・ボーニッシュ)
フラワーデザイナー、Laurent.B Bouquetier 代表。
フランス・パリ郊外、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市の花店の4代目。エコール・デ・フルーリスト・ドゥ・パリ卒業後、パリの老舗花店等で研鑽を積み、母校派遣講師として1998年に来日。2014年、東京・田園調布にデザインアトリエ「Laurent.B Bouquetier( ローラン・べー・ブーケティエ)」を設立。著書に『ローラン・ボーニッシュのブーケレッスン new edition』『ローラン・ボーニッシュのフレンチスタイルの花贈り』『Jeux de fleurs』(以上誠文堂新光社刊)がある。
https://www.laurentb-bouquetier.com/


(c)Kenji Kusakabe
 

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