お花屋さんの便利のために、 進化を目指すプラスチック花器。 使いやすさと存在価値の挑戦|フラワーベースの SDGs ものづくりを支える、働きやすい場所づくり
岐阜県山県市にある株式会社フラワーベースは、金型を用いてプラスチックの花器生産に特化しているメーカーだ。
「フラワーベースの SDGs」ものづくりを支える、働きやすい場所づくり
これまでの連載では、同社のSDGsにつながる環境問題の取り組みや、製造工程での工夫を紹介してきた。プラスチックで成形する器を製造する工場とともに労働環境として大事なのは、出荷へつながる倉庫での業務だ。
商品管理に関する業務ゆえ、メーカーとしては製造工程同様に重要な仕事となる。
「倉庫業務」と聞くと、夏は暑く、冬は寒い。
そんなイメージを持つ人も少なくないだろう。
同社もかつては、倉庫はそんな環境だったが、従業員のことを考えて、倉庫の温度管理を徹底することにした。
冬の寒さがこたえる岐阜県ゆえ、冬場の倉庫作業は厳しいものだったが、壁に断熱材を入れた。
高温になる夏場では空調を入れることで、年間 を通じて快適な室温で作業を行えるようにした。
こうした環境整備はあくまでも一例だが、同社では、生産性と同じくらい、社員の働きやすさに重きを置いている。
工場の隣にある倉庫。外気が入りやすい構造なので、夏は暑く冬は寒い労働環境を変えるための工夫を重ねた。
天井に空調機や扇風機を備え、どんな季節でも働きやすい環境づくりを心がけている。
「我が社では3つの柱になっているのが、品質、SDGs、労働力です。労働力については、まず現場の社員にとって働きやすい環境を会社が整えることで、働きやすくなり、モチベーションも上がります。意識するようになってから、離職率は低下しました。働きやすさが生産性向上につながり、よりよい商品をお客様に提供できることにつながっていると思っています」と同社代表取締役の服部健夫さん。
掲げる柱のひとつ、SDGs では、環境面での話題が取り上げられやすいが、「目標8」には経済成長と雇用が掲げられている。
労働者にとって働きがいがあり、安全な環境の提供ということも大事なミッションのひとつなのだ。
ものづくりは奥深い。
商品の素材、デザイン、品質などが際立つのはもちろんだが、商品が生まれる環境が誰にとっても適切な場所であること、関わる人すべてが幸せでいられること、そんな環境から生まれる商品がお花屋さんの仕事を支えている。
こうした企業努力のなかから「LP」のような人気商品が生まれている。
フラワーベース社の商品の記事はこちら
>> さまざまなバリエーションがあるフラワーベースの商品
株式会社フラワーベース
「お花屋さんをもっとラクに、もっと楽しく」をコンセプトに、使いやすいプラスチックベースを提供している企画から製造までのすべてを国内自社工場で行なう「プラスチック花器」専門メーカー
岐阜県山県市赤尾75
https://www.flowervase.biz/
Instagram @flowervase_jp
facebook @flowervase.jp
- すてき 0
- クリップ
この記事のライター
植物生活編集部
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。