植物生活編集部 植物生活編集部 73ヶ月前

行ってみた!|ランが街に、夏を連れてきた[東京]




梅雨を予感させるような6月のはじまりに、
「第57回蘭友会らん展」が開幕しました。
今年は6月4日(日)までの開催です。
夏らしい色とりどりの洋ランたちを観賞しようと、
さっそくサンシャインシティに足を運んでみることに。
同イベントの主催者、洋ラン愛好家団体の「蘭友会」の冨澤 實 さんが
見どころをご案内くださいました。
冨澤さん、はじめまして。
よろしくお願いいたします!

香りのランは、まずは日本から

会場に入ると、
まず出迎えてくれる展示の主役はフウラン。
古くから愛好家が多く、
特に江戸時代に人気を博した日本原産のランです。
初夏には甘い香りがする可憐な花を咲かせる
代表的な香りのラン。
私もこの香りが大好きで、数株を栽培しています。
写真で見る自生株のダイナミックさに、
思わず驚きの声を上げてしまいます。
 

香るランは、こんなにいっぱい

もちろん洋ランにも、香るランはたくさんあります。

「でも、どれも今、香るわけではないんですよ」と冨澤さん。

えっ!? どういうことですか?

「たとえば白花は、夜になってから香るものが多いですね」。

へー、おもしろい。蛾を誘引するためかしら?

ランの不思議に引き込まれながら、
ひと株ずつ香りを楽しんで、好みの花を探してみます。












お見ごと! みなさんの愛培株が一堂に

「年に1回の展示会ですから、
みんなそれぞれ気合が入ります。
やはり、一人で楽しむだけじゃなく、
お客さまに見てもらいたいという気持ちが強いから
1年をかけて、丹精を込めるんです」と冨澤さん。
ただでさえ美しく、珍奇な姿のラン。
それを、よりいっそう観賞価値を高め、
見る人の、驚きと感激を強いものに変えていく、
その栽培テクニックにため息の連続です。








ランをつかうと、生け花もすこぶる個性的に

同会の会員が提供した花を、
草月会東京南支部の会員が活ける
ちょっと実験的な取り組み展示
「蘭と遊ぶ いけばな展」は
今回で第5回目になります。
ふだんいけばなに使われる花材と
ランは大きく違いますか?
「切り花として流通しない、見たこともないラン、
それから鉢のまま渡されるラン。
最初はどう活けようか戸惑いもありましたが、
毎回チャレンジしながら楽しんでいます」と草月会の方。
まるで、栽培者といけこみ者との
熱いタッグが作品になっているみたい。








初登場! 食虫植物からはネペンテス

最近、急激に愛好家をふやしている
食虫植物のなかから、
ウツボカズラこと、ネペンテスの品評会が登場。
こんなに品種があるとは、驚きです。
 









さぁ、この4日(日)までのサンシャインシティは
まさにビザール天国。
華やかな香りに始まり、
植物の深い世界へ、どんどんはまっていきそう。
そして詳しい解説とご案内を、冨澤さん、ありがとうございました!

=== イベント情報 ===
第57回蘭友会らん展 in サンシャインシティ ー 蘭の香りを楽しむ ー

日時 2017年6/1(木)〜4(日)10時 〜 18時(最終日は16時半まで)
会場 池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 4階 展示ホールA(東京都豊島区東池袋3-1-1) [地図
入場料 無料
蘭友会 http://www.orchidjaos.gr.jp

text & Photo ウチダトモコ

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