植物生活編集部ライター 植物生活編集部ライター 45ヶ月前

ほろ酔いながら。パリでリース作り。



 ヨーロッパの寒く暗い季節に輝きを与えるノエル。

街路樹、ブティック、カフェやレストラン、至るところがイルミネーションとなり、ロマンチックムード漂うフランス、パリ。

クリスマス時期、セーヌ川からパリ左岸・サン・ジェルマン・デ・プレに向かうサンペール通りを散歩すると、細い歩道に人が歩けないほどモミの木が置いてある一角にぶつかることでしょう。
そこが、私が2度のクリスマスを過ごしたFlower.fr(rue des saint-pères店)です。

 店内は昔、絨毯屋さんだった内装を生かしたアンティーク調。
店内をぎっしりと埋める花々、そして、それを演出する蚤の市などで手に入れた古い家具や花器。

店内に入るといつもの日常とは違った時間の流れを感じます。
 
 店のクリスマス支度は11月の半ばからはじまります。
さまざまな種類のモミの木が市場から届き、作業場はモミの香りいっぱいに。
ノエルの準備はクリスマス用リース作りからスタートします。同僚のかわいい男性スタッフに「こうやってかわいくておもしろいリースを作るのよ」と教えてもらったリース。

2本をワイヤリングし、リースの土台を作り、好きなモミの木を少しずつ紐でワイヤーに括りつけていきます。
バランスよく、種類の違うモミの木の香りを楽しみながら。

そして飾りはオレンジやシナモン、リボンやオーナメント。
こんなリースがフランスでは一般的です。

 作業が2時間ほど経過したころ、その同僚のスタッフから「疲れちゃったわ!シャンパンを冷やしておいたから飲みましょうよ」という声がかけられスタッフみんなでシャンパンブレイク。

「日本じゃ、あり得ないよ、こういうの!」と言うと、


「Bienvenue la France(フランスへようこそ)」という、何ともフランス的なフレーズ。


シャンパンがグラスに注がれ、ほろ酔いの中のリース作りに。
こんな日本では見られない光景のフランス、パリのとある花屋さんのクリスマスでした。




※1  ノエル
フランス語でクリスマスの季節や歌のこと。“Noël”はラテン語のnatalis=「誕生」が語源。natalis dies=「誕生の日」がクリスマスデー。
 
※2  Flower.fr
フラワードットエフアール。サンペール通りにある花店。



住所:
La Boutique des
Saint-Pères(サンペール店)
14 rue des Saint-Pères
75006 Paris
 
La Boutique de
Babylone(バビロン店)
39 rue de Babylone
75007 Paris
 

※3  蚤の市
ヨーロッパの大都市の各地で春から夏にかけて、教会や市庁舎前の広場などで古物市が開かれます。パリの蚤の市は有名です。北米では大規模な倉庫や体育館など屋内で開催されるものもあります。パリの3大蚤の市として、クリニャンクール、ヴァンヴ、モントルイユがあります。




街中にはモミの木の光景が広がります。



クリスマスの店内の様子です。



クリスマスのリース商品です。

教えてくれたフローリスト
若森 由梨 Yuri Wakamori
 
大学在学中から花店で学生アルバイトとして働く。その後、美容学校に通いヘアメイクの勉強をするが、そのなかでヘアメイクとも融合できる花に対しての可能性を感じ、花店に就業。フランス語に関係した仕事をする父の影響もあり、偶然見つけたフランス・パリのフラワースタイルに感動し、フランスへ花留学。現在は日仏翻訳の傍らフランス花文化を広める活動をしている。

 
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