ナズナのようにさりげなく、心に花を咲かせたい[knospe/兵庫・神戸]
奥へと続く細長い店内。ユーカリの香りがゲストを出迎えてくれます。
「子どもの頃、レンゲやシロツメクサなど野の花を摘んで遊びませんでした?」
「母がお花好きで、庭で摘んだ花をいつも家に飾っていましたね」
思い出話を聞いているうちに、いつしかこちらの心もポカポカ温かくなります。
そんな陽だまりのような藤原奈々子さんが接客する神戸市の「クノスペ」。
店の前には寄せ植えハーブ、店内には生花がズラリ、さらに奥へ進むと多種多様なドライフラワーがディスプレーされています。
ナチュラルスタイル派のお客様が多く、もともとハーブは好んで使う花材。
なかでも3年ほど前から、初夏が近づくと必ずナズナを並べているんだとか。
みんなの記憶の片隅に咲いているような親しみやすさ、ブーケに加えるとよい味わいを出してくれる独特のフォルムが好きな理由なのだそう。
また、店の奥で月に2回行っている少人数制のレッスンにもハーブは頻繁に登場します。
ミントやローズマリーの爽やかな香りも持ち帰れるリース作り、専門家を招いて行うアロマオイル講座なども好評です。
リピーターにとってクノスペそのものが、心安らぐハーブのような存在なのかもしれませんね!
1:スターチスやアジサイといった定番花材だけでなく、トルコギキョウなどもまずは吊るしてドライにトライしましょう。
2:壁際は小さな雑貨コーナー。この日は西宮市在住の作家「リ アンク」が手がける消しゴムハンコを展示・販売しました。
3:奈々子さんが接客とレッスン、夫の和義さんがガーデニングや植木を担当しています。
4:JR摂津本山駅から歩いて2分。山があって、海も近いというロケーションに惹かれて、2016年に店をオープンしました。
ピョンピョンゆれる様子が愛らしいナズナがブーケの主役!花畑で摘んできたようなナチュラルな雰囲気に。
Flower&Green
ニゲラ(実)、オダマキ、キャンディタフト(種)、ブラックレースフラワー
Herb
ナズナ、ジャーマンカモミール、ミント、ロシアンオリーブ
ローズマリーとミントの間にナズナをたっぷり挿して。ミント以外はドライにできて長く楽しめるのも魅力ですね。
Herb
ナズナ、ローズマリー、ミント、ロシアンオリーブ
ローズマリーを編んだ土台をしっかり湿らせて、フローラルフォーム代わりに。
教えてくれたフローリスト
藤原 奈々子 Nanako Fujiwara
knospe[クノスペ]
兵庫県神戸市東灘区田中町1-11-14-101
knospe.life
Instagram:@knospe.n
撮影/高見尊裕
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この記事のライター
植物生活編集部ライター
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。