植物生活編集部 植物生活編集部 25ヶ月前

花店インタビュー|日差しと地元愛 いっぱいの、 元・農業用ハウスを改良したお花屋さん|solFlows






花と植物だけでなく、地元の作り手によるリネンアイテムやアクセサリー、コーヒー、ハーブティーなども扱っていて、鉢物も地元産地のものが積極的に並べられているお店。
ともにこの地域で生まれ育った店主の大澤宏充さん、直美さん夫妻は「主役はお花ですが、せっかくここに来てくださるからにはゆっくりしてもらえるような場所にしたくて」と、店内にカフェスペースまで作ったそうです。
埼玉県本庄市にある、そんな素敵なお花屋さんにインタビュー。

 

店内の空間イメージづくり、どうプロデュースしてる? 


一見、普通のアクリルハウス。
ところが、入り口の看板を頼りに中に入ると、そこは予想外の世界! 
天井からは空が透けて見え、降り注ぐ柔らかな陽光が見た目にも体感的にも温かくて、その場にいるだけで気持ちがほんわか緩んできます。

ここは埼玉県本庄市に2018年夏にオープンした「solFlows ソルフロース」。
築30年以上になる農業用ハウスを生まれ変わらせたフラワーショップです。

「花・植物とともにライフスタイルを豊かにする」というビジョンを掲げ、地域活性もしていきたいという熱い地元愛あふれる店主の大澤さん夫妻。

その想いと日差しで満たされたこのハウスでは、植物も人も居心地がよさそう。


店内空間のイメージの実現、その仕掛けとは?


店舗は、15年以上放置されていたトマト用のハウスを大澤さん夫妻が3ヵ月強の時間をかけてリノベーションしたそうです。

通路が広くて歩きやすい店内。
商品ごとに空間をパーゴラでエリア分けすることで、自然と回遊するようなレイアウトになっています。

什器はアメリカの70年近く前の古道具をはじめ、おもに古いものやリサイクル用品を使用しています。



常にマルシェを開催しているような雰囲気に

優しい肌触りのリネンアイテムも地元作家によるものです。
アクセサリーなどもあり、作家とコラボレーションしたここでしか買えないオリジナル商品も!(写真:上/solFlows)




ギフト、普段使いだけでなく仏花にも対応しているので、多様なニーズに応えられるよう生花を揃えています。
ちょうど目線の高さにあって見やすい。



気持ちのよいカフェスペース。
絵本も置き、親子連れで来るお客様がゆっくりと過ごせるようになっています。
地元ロースターのコーヒーやハーブティー、かわいいお菓子を楽しみながら、癒やしのひと時を。
手前にあるメダカが泳ぐ水槽は牛舎の餌を入れていた箱をリメイクしたもの。




店主これまでの道のり


右から大澤宏充さん、直美さん。
宏充さんは花に関わって20年を超えます。
フューネラルフラワーから花の道に入り、ブライダルやテレビのイベントなど大きな装花、フランスでの修業、東京での花店勤務・立ち上げ事業など、経験が豊富。
直美さんはグラフィックデザイナーをしていたが、今はともにこの店を切り盛りしています。

 

人気商品を作るクリエーション拝見


グリーンのハボタンは1月という季節感を感じさせるだけでなく、うっとりするほどの香りを放つバラ‘ブルジョア’の鮮やかなピンクをさらに引き立てます。
上品な花束にアメリカの古い工具箱を合わせたギャップのあるコーディネートも粋。

使用花材/ 
バラ‘ブルジョア’、カラー、トルコギキョウ、カーネーション、アジサイ、シンフォリカルポス、ビバーナム・スノーボール、ハボタン、エリンジウム




スモーキーで淡い色みの花を集めたアレンジメント。ヴィンテージな花色のグラデーションが、古めいたブリキの器によく合います。
アレンジメントは器も大事な要素の一つ。花の雰囲気に合ったものを選ぶようにしているそう。

使用花材/ 
ダリア、トルコギキョウ、カラー、バラ、アルストロメリア、アストランチア、スカビオサ、コニファー‘グリーンアイス’



ここまで、文・取材/月刊フローリスト 撮影/佐々木智幸
上記は、2018年12月に取材したものです

 

追記:新型コロナウィルスによる非常事態宣言解除後、お店の様子を伺いました。


今後の活動予定やお店の計画について


これまで、児玉エリアの名前にちなんで「だま市(だまいち)」と銘打ってマルシェ・ワークショップなどを行い、県内外のクリエーターとコラボレーションしていましたが、しばらくはイベントなどは開催できないということで、現在は観葉植物をはじめとするグリーン関係も企画などを進めているそうです。



敷地内に庭のスペースがあるため、地元の造園関係のクリエーターと協働して、「1日でできる庭」なども含めた数タイプのモデルガーデンを作り個性の違う庭と植物を提供していく予定だそうです。


写真/狩野博賢


店舗情報

solFlows ソルフロース

住所:埼玉県本庄市児玉町児玉2265-1
https://solflows.info
facebook:solflows
Instagram : @solflows
 

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花と植物だけでなく、地元の作り手によるリネンアイテムやアクセサリー、コーヒー、ハーブティーなども扱っていて、鉢物も地元産地のものが積極的に並べられているお店。
ともにこの地域で生まれ育った店主の大澤宏充さん、直美さん夫妻は「主役はお花ですが、せっかくここに来てくださるからにはゆっくりしてもらえるような場所にしたくて」と、店内にカフェスペースまで作ったそうです。

URL https://solflows.info
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