花店インタビュー|挑戦し続ける 老舗花店|花政
2018年11月にリニューアルし、シックでモダンなスタイルに生まれ変わった老舗花店が神奈川県小田原市にある「花政」。
1935年の創業から小売りはもちろん、箱根のホテル、旅館の生け込み、ウェディング、葬儀などと幅広い仕事を手掛けている。
花が美しく際立つように、店舗を花器に見立て作り上げた店内には、季節の花が並ぶ。
中央にある大きなモルタルのカウンターは、三代目の河野精一朗さんがこだわり抜いて作ったもの。
カウンターの背景には、色とりどりのラッピングペーパーが目に飛び込む。
老舗らしい品格がありながらも新しさが伝わってくる。生花は可動式の什器を使い仕入れた花や季節に応じてディスプレーに変化を出している。
「年末などの鉢物が多い時期には、ガラリと雰囲気が変わりますよ」と話すのは、同店で20年働くマネージャーの小野さん。
もともと地域の信頼が厚い店だったが、改装後に若い世代の顧客も増えているという。
河野さんをはじめスタッフもコンテストに積極的に参加するなど、老舗という立場に甘んじることがない。
この姿勢こそが85年という長い年月を繋いできた秘訣であり、理由だろう。
今後の新たな挑戦も楽しみだ。
季節の花をまとめた豪華なブーケは店頭でも人気の商品。
JR小田原駅から徒歩5分ほどの立地で、黒を基調にした外観はスタイリッシュ。近隣の駅ビルと商業施設に支店が2店舗ある。
大きな枝物と色鮮やかな花をバランスよくディスプレー。咲きが進みやすいバラとユリは奥のショーケースに。花を置いている什器は高低差をつけて組み合わせたり、島を作ったりと自由度が高い。
店頭には作り置きのブーケやアレンジメントも。個性的な花とたっぷりのグリーンがキュート。
制作に取り組む代表取締役社長の河野さん。久保数政さんに師事し、数々のデザインコンテストに参加し、2018年にはInternational Floral Artにて「Golden Leaf」を受賞するなど、賞歴は多数。
まだ夏のような晴天が続くこともある10月。可憐な草花に爽やかなグリーンを多めにざっくりと合わせたブーケ。マネージャーの小野さんが制作。
Flower & Green
クレマチス、スカビオサ、ユキヤナギ、リキュウソウ、ユーカリ、スモークグラス
定番人気の舟形アレンジを河野さんが制作。重厚感のある器に華やかなグラデーションが美しい大人のアレンジメントは秋が旬のダリアを主役に。
Flower & Green
ダリア‘熱唱’、バラ‘サムライ08’、ケイトウ、エキナセア、パフィオペディルム、チョコレートコスモス、ドウダンツツジ、クレマチス
写真提供/フローリスト 写真/三浦希衣子
花政
神奈川県小田原市栄町2-11-23https://www.hana-masa.co.jp/
mail: info@hana-masa.co.jp
Instagram@hanamasa1935
こちらの記事もおすすめ
>> ビビッドカラーでインパクトのある花を買いに行こう [東京]
>> たくさんの発見が詰まった懐かしいおもちゃ箱のようなお花屋さん [東京]
>> お花屋さんインタビュー|お店づくり・商品づくりのこだわりを聞いてきた
>> お花屋さんインタビュー|事業展開を聞いてきた
お花屋さん必見、顧客管理クラウド
この記事のショップ
2018年11月にリニューアルし、シックでモダンなスタイルに生まれ変わった老舗花店が神奈川県小田原市にある「花政」。1935年の創業から小売りはもちろん、箱根のホテル、旅館の生け込み、ウェディング、葬儀などと幅広い仕事を手掛けている。
営業時間 | ご確認ください |
---|---|
電話番号 | 0465-23-1616 |
URL | https://www.hana-masa.co.jp/ |
- すてき 1
- クリップ
この記事のライター
植物生活編集部
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。