花店インタビュー|下町情緒が残る地区で 自分のスタイルを貫く|émof

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生花を置くテーブルは家屋を解体した際に出る古材にアイアンを組み合わせたもの。
古い家から浮かないように什器は濃い色合いのもので揃えています。 名古屋駅から徒歩10分ほどに位置する古民家や江戸時代からの屋敷、
土蔵が並ぶ那古野(なごの)地区。
外観の様子。古くからある家屋が続き趣のある地域です。
歴史ある部分を考慮しつつ、
新しいものを取り入れた店舗作りを意識しているそう。
窓際の観葉植物はそのままプレゼントできるように植え替えて販売。
天井に吊るされたドライフラワーはリースを作るためにどんどん増えていったそう。
オーナーの今井英津子さんは以前から
別の場所でアトリエ形式の店舗を構えていましたが、
移転を考えているタイミングで現在の場所が空き、
リニューアルオープンを決めたそうです。
築90年の長屋を改装した店舗は入ってすぐ生花を販売するスペース、
奥にはレッスンスペースが広がっています。
床や壁の腰板、天井を剥がして現れた梁など
以前の姿を生かしてリノベーションを行いました。
元からあったヒョウタン模様のガラスが入った建具をそのまま使用。
店舗部分とレッスンスペースの仕切りとなっています。
店舗奥に広がる定員6名のレッスンスペース。
生花のレッスンは週2~3回
http://emof.info/lesson/
普段のオーダーは誕生日、店のオープンなどのお祝いのアレンジが一番多く、
お供えの花はいかにもな雰囲気のものを嫌う人からのオーダーが多いそう。
花そのままのフリや個性を生かしているのが今井さんのスタイル。
お客様は以前の店舗から引き続き付き合いのある人も多いそうですが、
メールでの注文も増えてきているため、
どのような作品を発送したか依頼主にも見てもらえるように
インスタグラムにアップしているとのこと。
そうすることで来店につながったり、
「インスタグラムに載っていたような感じで」とのオーダーも増えたりと、
宣伝ツールにもなっているそうです。
陶芸家ミヤチヤスヨさんの作品も販売。
店に飾られているのは振ると音がする人形の「マラカスぼうや」。
レッスンも開催するほどの人気者です。
今井さんは、大学時代に花屋のアルバイトをはじめ7年勤務後、飲食関係へ転職。
その間も花のレッスンは行い、アトリエ形式のショップを持ちました。
ここ2、3年で飲食店を中心に新店が増えていますが、
古くから続く下町気質が残る店舗周辺。
今井さんは、なにが受けるのか考えつつ、
自分のスタイルを守りながら日々、試行錯誤する毎日を送っています。
三日月型のリース
アジサイのグリーンに合うオレンジ、茶を組み合わせて制作。オーソドックスなリング状にしないリースは教室でも人気の形。
Flower&Green
〇ハス〇ゲットウ
〇二ゲラ(以上、実)
〇オレンジ(ドライ)
〇アジサイ ‘アナベル’
〇コットン
〇ユーカリ
〇グレビレア
〇マツカサ
〇ケイトウ
〇センニチコウ
〇ユーカリ·テトラゴナ
ハロウィン・アレンジ
中央にベレー帽のような形のカボチャを配置。暖色を中心にポイントで茶、黒を入れます。
オレンジ×茶は今井さんお気に入りの色合わせ。
Flower&Green
〇ピンクッション〇ヒマワリ
〇キビ
〇バラ
〇キク
〇ヒペリカム
〇ヒオウギ
〇ドラセナ
〇シキミア
〇カボチャ
〇ハス(実)
自由な動きのシックなブーケ
セッカヤナギの造形のおもしろさを取り入れたシックな雰囲気のブーケ。茶や黒を入れて落ち着いた色合いにするところがポイント。
Flower&Green
〇セッカヤナギ〇フウセントウワタ
〇コスモス
〇アジサイ
〇トウガラシ‘コニカルブラック’
〇バラ
〇トルコギキョウ
〇リンドウ
〇アカシア
text & photo 月刊フローリスト 撮影/岡本修治
うかがったお花屋さん
émof エモフ
愛知県名古屋市西区那古野1-23-3
http://emof.info
Facebook :@emoflower
instagram:@everyemof
レッスンスケジュールはホームページ内カレンダーにて随時更新しております。
http://emof.info/lesson/
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植物生活編集部
「植物生活」とは花や植物を中心とした情報をお届けするメディアです。 「NOTHING BUT FLOWERS」をコンセプトに専門的な花や植物の育てかた、飾り方、フラワーアート情報、園芸情報、アレンジメント、おすすめ花屋さん情報などを発信します。