《映画鑑賞花》

映画を観て湧き上がったイメージを、花束やアレンジメント、インスタレーション等として花で表現
毎週土曜日更新

Film.9 "トランスアメリカ"
原題: TransAmerica
2005年 America

性転換手術を翌週に控えたMtFの主人公ブリー。ある日、拘置所にいるトビーという17歳の少年から電話が来る。彼は自分の父親である"スタンレー"と話がしたいという。
それはかつてブリーが男性として生きていた頃の名前だった。
自分に息子が出来ていた事をこの時初めて知ったブリーだったが、女性となって平穏に生きていきたい彼女は、トビーを養父の元へ送り返そうとする。
愛から離れた2人が、ひとつの大きな秘密とともにアメリカ大陸を横断するロードムービー。

色々な家族のあり方や、誇りを持って自分自身の人生を生きることの大切さが丁寧に描かれている、静かな希望を感じる素敵な映画。

今回は、少し大人になったトビーから、ブリーへ贈る花束を注文されたら…というイメージで花束を束ねました。
しなやかさを出したくて縦長のスタイル。
フェミニンなファッションが好きなブリーの為に、ピンクやパープルのひらひらしたお花を中心に、幾多の苦労を乗り越えてきたユーモアある美しい人間性を表現したいと思い、ピカソ(カラー)やトウガラシをアクセントに入れました。

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